自分より良い条件で就職できた人、
自分よりも豊かな人、賢い人、
自分より恵まれた幸福な人を見たとき、
人はしばしば、妬みを持ちます。
理不尽さに腹を立てることもあるでしょう。
そんな時、「妬む」「腹を立てる」という「選択」を
あなたは自分でしています。
うらやましいという意識があるので腹が立つのです。
妬みがある時、あなたはその概念を「否定」しています。
美人を妬むことは自分が美しくなることの否定、
賢い人を妬むことは自分が賢明になることの否定、
お金持ちを妬むことは自分が豊かになることの否定です。
このため、妬みがある限りは、
自分が幸せを得ることはできません。
では、どうすればいいのでしょうか。
それは相手を祝福すればいいのです。
自分より美人である、裕福である、
運がよい、それを祝福して「おめでとう」と祝うのです。
なぜならば、前世、その前の前世と
努力した結果として、今、彼らは恵まれているからです。
彼らは過去において、学問を積み重ね、
布施をして徳を積んできたのです。
だから、賢い頭に生まれ、
金持ちに生まれ、美人に生まれ
幸せな人生をすいすい歩ける人になったのです。
それだけの努力をし、善徳を積んだ過去があったから、
今があるのです。
その努力をほめ、その見えない苦労をたたえ、
祝福してあげることです。
そして、同じように自分も今こそ、
徳を積んで人のため尽くし、
学問研鑽の努力を積んで、相応の結果を
呼び込んでいきましょう。
自分を磨くことを立志発願することが大切です。
今と未来を変えるために
今の自分にできる努力を決意するのです。
本を読み学問を重ね、人に尽くし社会にかかわって
善徳を積んでいくのです。
それが魂の向上であり、自分を幸福にする道です。
人のことが妬ましい時、自分の努力がおろそかに
なっていることが多いです。
他者も自分も肯定するという努力をするとき
「天はみずから助ける者を助ける」という法則のとおり、
幸運がめぐりきたるのです。
彼らにできたことはあなたにもできるのです。
自分よりもうまくいっている人は、
あなたに「可能性」を教えてくれているのです。