前世療法からわかる開運の仕組み、人生をあきらめる必要はない

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前世療法を知った以上、人生をあきらめる必要などありません

過去世、今世、来世、来来世と続いていく、魂の旅路で、遅すぎるということはありません。今の自分が過去世や今生の過去からの結果であるとしたら、今生の晩年および来世の自分は、今の積み重ねの結果なのです。来世があるゆえに80歳からピアノを習っても意味があります。努力したことは才能の芽となり魂に蓄積されるからです。努力したことが必ず報われる、それも平等に報われるのです。

生まれながらの天才、あるいは幼少時からの英才教育を受けられる環境に生まれつく理由もすべて前世にあります。どんな家に生まれ、どんな幼少時代をおくるのかは前世に由来するところです。しかし、それをどう受け止め、どう考え、どう乗り越えるかは本人の気づき、悟り、向上心にまかされているのです。まさに自由意志にゆだねられているのです。美徳を積む生き方を選択する自由も、退廃的に生きる自由も、我々には与えられています。そしてその結果を晩年と来世に自分で刈り取ることになります。

自分でまいた種を自分で刈り取るのです

人生をあきらめるというのは、自殺と同様「怠り」という悪徳を積んで、未来に影を落とすことになります。夢と希望を持ち、どこまでも前向きに生きていくことが最も大切です。もし人に憎まれたなら、それ以上に多数の人に感謝されるだけの世のため人のためになる活動を積み重ねれば良いだけです。生きていく上で、誤解や妬みや錯覚によって誰かに憎まれることは避けられません。それ以上に善徳を積み、多くの人に感謝される人になることで、相殺されるのです。そして運命における借金を持たない人はいません。それがないなら生まれてこないからです。誰でも多かれ少なかれある運命の借金を根拠に人生をあきらめるならすべての人が人生をあきらめるしかなくなります。人間が輪廻転生するのは魂を磨き、霊性向上するためであり、完全円満な理想的人格になるためです。因果応報とはその砥石でしかありません。前世療法の利点はこの言葉が実体験として実感されることです。言葉を超えた体験なので、深いところで自己変容がおきます。これは本を読んだだけではなかなか味わえないセラピーの効果です。トラウマや観念が比較的軽い場合は本を読むだけでも大きな自己変革がおきますが、重い場合には、対面の前世療法が突破口を開きます。中途挫折や投げやりな性格のクセは歪みであり、間違った自己イメージの産物です。これを克服することが、大切であり、その極意が言霊にあります。

要するに自己暗示をどう使いこなすか

固くてなかなか解かせないトラウマの氷を解かせるのが、前世療法の力です。前世療法では魂のガイドという存在に出会います。この高次の存在との対話は、自分の意識を一気に高めてくれます。冷たい水のとなりに熱いお湯を置くと、その熱が水にうつります。圧倒的な光でありポジティブ意識の塊である魂のガイドとの出会いは、あなたを自然に変えてくれるのです。私の前世療法では、魂のガイドとの対話を重視しています。それは他力的な方法で自分をひきあげてもらう手段でもあります。川の激流を無理にさかのぼるのはたいへんですが、神様につまみあげてもらって、ぽんと水源地に置いてもらうようなイメージだと理解して頂けたら良いと思います。これが他の自己啓発法には存在しない正しい前世療法の持つ効果だといえるでしょう。明るく前向きな希望と夢を持ち、一生をまっとうする生き方こそが、前世療法を学んで導き出される結論です。永遠に続くからこそ、あきらめなど不要なのです。拙著の最期に袁了凡が人生を変えた実話を掲載しましたが、徳を積むことで運命は激変します。決まっていた運命を変えてこその人生の醍醐味です。運命のまま流されるのではいけません。ぜひ、新しい決意を持ち、人生をあきらめずに進んで下さい。 もし、あなたがすでに高齢者と呼ばれる年齢にあるのであれば、「100歳まで健康長寿するぞ」「95歳まで達者で暮らします」「90歳まで頭も体もまったく元気です」というように、自分の好きな寿命を決めて、潜在意識に宣言しても良いです。そして、「そのための徳分が足りなければ、新たにそれを積ませて下さい」と発願すれば、寿命を延ばすことにつながる徳積みの機会が与えられることでしょう。そのとおりになるかどうかにこだわらず、できるだけ明るく、前途を考えて確信するようにすれば、その分だけ、良い方向に物事が進んでいくのです。それが良い感情、良い感覚を維持するコツです。

引き寄せの法則と前世療法

引き寄せの法則と前世療法の関係を正しく理解するにはすべてはカンタンな一つの法則から成り立っていることをそれは、『思考は現実化する』。自分の考えたイメージ、ビジョン、想念というものが、そのまま実現していくのです。潜在意識の特別な働きがその詳細を決めています。それは、二つの働きです。『潜在意識には(思考の現実化には)自他の区別はない』つまり自分の幸せを願うことも他人の幸せを願うことも、幸せの実現というシンプルな意味となって実現する。自分の不幸や死を願うことも、他人の不幸や死を願うことも、不幸の実現というシンプルな意味となって実現する。『思考が現実化するには、一定の時間が必要である』念じてポンポンと出てくるものではないのです。その思考が実現する時、本人のその時のポテンシャルのレベルによって時間がものすごくかかる場合があります。つまり芸術家になって活躍したいと思考したことが、今生で実現できない場合は、それは来世に持ちこされます。来世で実現する場合があります。本人の努力が今生で成就するまで至らない場合、マラソンでいえば42.195キロを完走できないで20キロで寿命が終わった場合、のこりの20キロ余りを来世で走りきって、成就させます。この世は不平等だという人がいますが、前世、今生、来世まで見渡してみれば、すべて平等、公平に報われる仕組みです。

平等に報われるがゆえに一見、不平等に見える

今生の一部分を切り取ってみれば不平等に見えるかもしれないですが、前世から今生、そして来世まで見渡せば、全部公平に善因善果、悪因悪果となります。前世からの因果応報とは、前世での思考が今生で現実化しただけだとわかります。前世のことを覚えてないのでわからないだけなのです。これが前世の意味で、前世でやった努力は才能や素養になり来世に受け継がれます。他人を幸せにした行為は徳分となり、来世の自分の運勢を形づくります。そして、こうしたプラスのいわば貯金だけではなく、借金も残るのです。怠けて一生を終えたり、他人を苦しませて生きたりすれば、それは借金になり、来世でのマイナス運気、能力不足、悪習慣、中途挫折のクセ、などになってしまいます。自殺も怠りの罪です。本来、天から授かった命で、自分の人生を幸せなものに構築する天命を持っていきるものを、みずから中途で断ち切ったのですから殺人に匹敵するのです。潜在意識、つまり魂の中には自他区別がない、人類共通の意識が根幹なので、他人にすることも自分にすることも同じ意味を持つのです。つまり、自殺とは他殺なのです。そして努力をせず怠けていることは、自分の可能性を無駄につぶしている大罪ともいえるものです。罪といっても、誰かが罰するというものでなくて、自分の魂が、罪悪感を感じて、それを償おうとするのです。

自分の魂は自分のすべてを知っている

王陽明という人が「良知」(りょうち)という言葉を魂の働きとしてあげています。王陽明は陽明学の始祖であり、山鹿素行や吉田松陰も、この陽明学を学んでいます。良知とは、人間が生来持っている、善悪を見極めてより正しき道を選択していける天来の知恵のことです。王陽明はこの良知にめざめることを弟子に指導していました。良知にめざめると、「知行合一}(ちぎょうごういつ)が達成し、「わかっちゃいるけどやめられない」がなくなります。私の本で「ご主人公」にめざめることを想念のコントロールのカンタンなテクニックとして解説していますが、「ご主人公」にめざめれば、おのずから「良知」が働き、自分のすすむべき道が明確にわかるようになるのです。