人間関係と前世の縁について

誰にでも、天敵のような人間が一人はいるのではないでしょうか。あるいは過去にいたという人もいるでしょう。あなたのすることを非難したり否定し、悪口を言ったり、不愉快にさせる人間。そういう人のことを憎んだり、非難するのは自然な感情です。しかし、その憎しみや責める気持ちが、自分の運勢を下降させていることにもなります。

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潜在意識には自他の区別がない

誰かを激しく否定する心は、自分を否定する効果となって自分に返ってきます。恨めば恨むほど、責めれば責めるほど、自分の幸運や理想実現がどんどん遠ざかります。自分に対して呪いをかけているのと同じことなのです。「人を呪わば、穴二つ」の言葉のとおりです。憎しみまでいかずとも、責めている、非難しているという意識であっても有害です。特に近親者。親兄弟親戚縁者へのマイナスの思いは、自分へ強く返ってきます。確かに恨むには恨むだけの理由があるし、怒るには怒るだけの理由があるでしょう。それでも、自分自身のためにあえて、そのマイナスの思いを手放す努力をするべきなのです。天地一切との和解。それが、開運と自己実現の鍵なのです。あなたがいまだ和解できていない人がいませんか?特に近親者にいる場合はきわめて問題です。

憎たらしく思う人との前世の縁

多くの場合、許せない人というのは前世でもその人と何かいざこざがあって、意識の奥にそのときの感情のしこりが残っているのです。ですから、前世療法を受けて、その人との前世の縁を明らかにすることで、無意識の世界から癒していくことができ、憎しみや怒りを手放すことが楽に達成できます。「罪を憎んで人を憎まず」という言葉があります。社会悪や道徳悪など、道義心から対処すべき問題もこの世にはありますが、私達はまず「人を許すこと」を修業しなければならないようです。憎しみを抱くことは災厄を引き寄せる大きな原因です。厄とは、災難あるいは不運のことです。

想念のくもりが災厄の元となる

前世療法に取り組む中で、前世の存在、あるいは因果応報の法則の実態について、考察させられる機会が多々ありました。そんな経験から申し上げるならば、結局、明るく、前向きで、慈悲深く、発展的で、好意的な、そんな意識と想念以外は、全部、厄の元になってしまうのです。プラスでもマイナスでもない普通の想念というものを私達の多くはふだん抱いています。それもまた、結局は厄の元になるといえます。なぜならば、過去の想念の存在があるからです。私達の過去、そして過去世で出したマイナスの想い。それが返ってくるのです。それを中和し続けて、大難ならば小難に変える、あるいは小難ならば無難に変えてしまう。それができるためには、日々、刻々の己の想念が、マイナスであっては不可能です。さらに普通の状態でも不可能です。それでは中和はできません。

悪想念を出さない努力が運命を好転させる

結局、たえず明るく前向き、発展的で意欲的で、何でも好意的に受け取って、解釈できる、人の邪悪をも、大きな心で抱き参らせる、そんな思いが必要なのです。こんな理想的な思いを持っている人はまずいません。マザーテレサ、あるいはかつてのイエスキリストや釈迦はそうであったのかもしれませんが。しかし、大切なのは、その究極の理想にたえず近づけるように心がけていくことが究極の厄払いになるという自覚を持つことです。しばしばSNSなどに愚痴や不満を書いたり自分へのダメだしを書いているケースがありますが、わざわざ厄を増大させているようなものです。少しでも理想的な意識になれるように工夫するために書くべきであり、そのためのつぶやきが独り言であるべきですね。なかなか言うは易く、行うは難しと思いますが。しかし、私達が本当の意味で厄払いするための方法は、やはり、それを目指して日々に心がけていくことしかないでしょう。日々、それにむけて努力していきたいものですね。