くじけそうなつらい心を癒す方法

ポジティブ思考の本を読むと、マイナスを全部悪いことのように書いているものがあったり、読み手がそう受け取ることがあります。しかし、マイナスとはプラスに転じるために、バネがぐっと縮んでいる状態であり、ジャンプのまえにしゃがんでいる状態なのです。落ち込んだり、つらかったりすときは、その問題点を乗り越えることで、さらに上昇していけるという成長のチャンスです。そこに気がつくと、倒れるたびに立ち上がれる人になります。

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不動心こそ悟り

その繰り返しの中で「不動心」「平常心」が育ちます。これが本当の「悟り」です。だから、マイナスの状態になること、マイナスの出来事が起きることを恐れないことです。これはチャンスなのです。「あ、よかった。これでもっと成長できるぞ」と喜んでおきましょう。しばらく沈んだら、いよいよジャンプです。そこでどう、考えるか。自分自身には自分を幸せにできる力がもともとそなわっていて、その心の自然治癒力をきちんと働かせてあげれば、誰でも、心は治癒してきます。そのためには、自分の中にある良いもの、感謝できるもの、喜べるものにまず目をむけてあげましょう。ここまでやってきた自分をほめてあげてください。それから、自分に声をかけてあげてください。自分の心ひとつで無限に可能性が開けてくるんだよと自分の心に語りかけてあげてください。つらいとき、苦しい時こそ、そうやって、自分が自分の母親になり父親になり先生になり先輩になり、くじけそうな自分をやさしく勇気づけてあげてください。その努力をすることこそがもっとも大切なことです。

自分自身を勇気づけるのは自分

「よくなるんだ。これからどんどん幸せになれるんだ。」と確信するという努力こそが、最重要な「努力」です。「よくなるんだ。これからどんどん幸せになれるんだ。」と確信するという「努力」からすべてがはじまります。自分を救えるのは自分だけなのです。ならば自分を変えていってみませんか?宇宙のすべては刻々に変わり続けていて、ずっと同じものというのは存在しません。あなたも周囲の人もまた変わり続けることができるのです。だったらまず自分が変わってみませんか?変わろうと思うところから、良い方向への変化は始まります。これまで歩んできた自分をほめて認めてあげましょう。そして「こうすればもっとよくなるよ、楽になれるよ。幸せになれるんだよ」と教えてあげてください。自分との対話ですね。

自分をコーチングする

自分の中に親をもちコーチを持つということを学んでください。自己実現する人、理想を叶える人は全部、そうやっていますし、それは、学ぶこと、知ることで誰でもできるものです。誰でも今の自分より、一歩前進することができます。一歩前進できたら、そこからゆっくりでも前進し続けることができます。そうやって時間をかけて大きく変われるのです。前世療法で魂のガイドに会えた人や守護霊を信じられる人は、「すべては神様からの試練なんだ」と考えてみましょう。そうであるならば、それを乗り越えることで、自分は大きく成長できるということなのです。その意味では苦もまた神様からのプレゼントなのです。

すぐに「傷ついた」という人

「私はいま、その言葉でキズついた!」と誰かに責められて、窮したことはありませんか?「キズついた」「キズつけられた」こう言った人が勝ちだなと思ってしまったことはありませんか?人は誰かのせいにし続けるとラクです。自分は弱者で被害者だから、それに対して、つぐなってくれ、癒してくれ、やさしく配慮しろ。そうしてくれるのが当然だ。当然のことをしないお前は悪い奴だ。そうやって周囲をせめてばかりいるのはラクです。自分は悪くないのですから、変わらなくて良いから。そう、これは自分が変わることを怠るための言い訳なのです。自分のほうに問題があれば、自分が変わるしかない。しかし、それがイヤなので、めんどうなので、こうやって誰かのせいにしたがるのです。

トラウマを瞬時に消し去る方法

「魂はキズつかない」「キズついた~」と思い込む自分があるだけです。被害者になってラクをしたい自分があるだけです。その意味においてトラウマとは自己創造物です。このことを深いところで悟っている魂の持ち主は、どんな最低、最悪の虐待や不幸や裏切りに会っても、平然と乗り越えて、自分を素晴らしい幸せまで導いています。実際、人生のストレスでダメになる人もいれば、それをバネに乗り越えて大成功する人もいます。その違いは何か。それは「魂はキズつかない」と悟ったかどうか。「キズつく」と決めるのも自分。「キズつかない」と決めるのも自分。前世療法では「因果応報」という概念を学ぶことになりますが、この概念は、「すべての不運不幸の源は自分の過去世の行為による」という宇宙観、世界観への目覚めです。誰かのせいという言い訳はこの見方では通用しなくなります。それゆえに、誰かのせいにすることを放棄せざるを得なくなります。そこから、新しい出発が始まるのです。この見方だけは、従来の心理学では得られない部分です。生まれてから死ぬまでだけの時間軸で宇宙を見る、従来の心理学の限界を超えた処方箋がそこにあるのです。