引き寄せの法則の極意

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自分の心がけ次第で精神エネルギーを増やしたり減らしたりしている

どんなときにエネルギーが増し、どんな時に減衰するか。それは、心に感謝と希望があるとき、エネルギーは増加します。感謝の心を持っていますか?仏教では父母の恩、天地の恩、衆生の恩などといいます。いま、ここにいることに、感謝できるようになると、精神のエネルギーはどんどん増加します。それがやる気を生じ、元気を生じさせます。

希望とは、未来への肯定的なイメージ

「どんどん良くなる」「すべてはうまく行っている」というのは、未来への肯定的イメージを喚起するキーワードです。心に感謝と希望が満ちていると、精神エネルギーは常に充電されたようになり、無限にあふれるごとく湧いてきます。それではエネルギーを減らすのはどんなものでしょうか。感謝の逆、希望の逆ですね。感謝の逆は、不平、不満、文句、愚痴、悪口です。希望の逆は絶望です。未来への否定的イメージです。心にこういうマイナス想念が占めているとき、精神エネルギーはどんどん消費されて消耗して、その結果、やる気も元気もなくなっていくのです。

私たちは本当は無限の精神エネルギーを持っている

これをもっと活用していけるよう、工夫していきたいものです。その鍵は口ぐせです。どんどん良いことばを口にしましょう。明るく、前向きで、発展的な言葉を増やしましょう。自分の心の声を選別し、マイナスよりもプラスが多くなるように意識するだけで変わってきます。悪い言葉や否定的な言葉は、マイナス暗示にしかなっていないのですから、口に出すのをやめていきましょう。思いやりとは想像力によって生まれます。相手の心情を想像できる能力がないと、思いやることはできないのです。

読書が想像力を育てる

では、想像力はどうすれば育つでしょうか。それは、主に読書によるのです。本を読むことで、私たちは、いろいろな人物の人生を追体験します。その登場人物の心情を追体験するのです。本以外ではアニメやドラマや映画でも追体験はできます。しかし、多種多様な人物の多種多様な人生体験をじっくりと追体験できるのは読書からです。読書は、千年前、二千年前の人と対話できるツールです。「論語」を読めば私たちは孔子の講義を聴くことができますし、「自省録」を読めば、マルクス・アウレリウスの言葉を聴くことができるのです。歴史小説でも良いですが、古典といわれるものは、この想像力を育てることで、本当の思いやりを教えてくれます。独善ではない、深くて大所高所から見た思いやりが育ちます。

読書は思いやりの心を育む

思いやりだけではなく、困難に立ち向かう心のあり方、試練を乗り越える心がまえなど、古典などの読書は、私たちに多くを教えてくれます。たくさんの歴史上の人物の人生を追体験することで、自分一人の狭い人生経験から意識が広がるのです。「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」といわれるゆえんです。実は潜在意識に吸収されたこれらの情報は、必要に応じて、ヒラメキや発想や気づきとなって、再び浮かび上がってくるのです。豊かな潜在意識を育てるにはインプットが必要です。インプットが少ないと、ヒラメキや発想や気づきも不十分になりがちです。これが知識の吸収が大切である理由です。読んだ内容を忘れてしまっても、一度読んだものは、潜在意識にしっかりと入っているので心配ありません。