身の回りから始める積善の道

論語に「五十にして天命を知る」という言葉がありますが、50歳を迎えるまでに自分が生まれてきた目的を悟れる人は幸せです。60歳は人生の決算期であり、この時点までにしたことでおおむね死後の行き先も来世も決まります。50歳を目前にしていまだ今生のテーマを悟っていない場合は要注意です。

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50にして天命を知る

50歳から60歳までの十年間、世の中や社会に十分に積善の行為ができていない場合は、あの世に行ってから、埋め合わせが大変です。そして、本来は二十代、三十代で、方向性を悟り、四十代で実力をつけて、五十代に備えておかねばならないのです。この時期に前世療法を体験することは有益です。60歳から天寿をまっとうするまでは再査定の期間です。劣勢挽回するなら、この期間に必死で徳を積まねばなりません。

人間は魂を磨くために生まれてきます

魂を磨くには善徳を積むことが必要です。また才能を磨くことが必要です。善徳を積むには、他者を助け、救う行為が必須です。まわりの人々を幸せにしなければなりません。才能を磨くには、学問や芸術や仕事で学びと実践が不可欠です。60を過ぎたら、あの世での暮らしと来世を考えてきちんとそのための準備をしなければなりません。50を過ぎても、徳積みができてないなら、今からでも必死で徳積みをした方が良いでしょう。介護やお掃除のお仕事などは下座の行ですから、大きな徳が積めます。

環境は学びの場

すべての人において、今の環境はその人が学ぶために最適な状態になっているのです。あなたのまわりにすべての答えがすでに出ています。今の状況に感謝できる自分にならないといつまでも状況は好転せず、幸せになりません。今の自分があることに感謝し、身の回りや家庭を整えていけるよう、立志発願することからすべてが変わり始めます。あなたが愛をむける相手はあなたの目の前にいる家族であり、まわりの人々です。人を愛し、人に慈悲の念で接することで積善の道が始まります。

祈りと現実的努力

結婚している人は夫婦円満やは伴侶の幸せについて祈ったり、夫婦や親子の和解について祈ることが出発点です。その祈りは日々の繰り返し、毎日の積み重ねです。また、家族には、こちらが温かい言葉をかけて、温かい念を出して、おはよう、おかえり、おつかれさま、と声をかけ、温情をかけてこそ、良い関係が築けます。それが日々の魂の修行です。愛、真心というのは言葉と行動で表現してこそ善徳になります。それを向ける第一番目は、配偶者や家族です。