前世療法~生まれてきた目的は「魂の向上」

前世療法は、個人のレベルでの
「生まれてきた目的を確かめる」効能があります。
この悟りは、生きるための大きなモチベーションを生み出します。

しかし、それがわからなくても、
「人類共通の生まれてきた目的」を知ると、
多くの迷いを克服できるかもしれません。

そもそも、私たちは、何のために生まれてくるのでしょうか。
因果応報のカルマの消化のためでしょうか。
実は、違います。

私たちは、「魂を磨くため」に生まれてきます。
人類共通の天命は、「霊的進化」、
いいかえれば、「魂の向上」にあります。

生まれ変わりの回数が多いほど、
人間は、才能が豊かで多芸多才で賢い人となります。
人格もまた完全円満な理想的人格になります。

生まれながらの信仰心、生まれながらの勉強熱心、
生まれながらの芸術の才能、
生まれながらの商売上手、

こうした才能というのは、
すべて前世からの持ち越しです。

才能ある遺伝子の両親のもとに
偶然に生まれるのではないのです。
選んで生まれているのです。

今回の人生で、どれだけ来世につながる才能を
たくさん磨けるかが勝負です。
魂にとっては、この部分が最重要なのです。

それ以外は、すべて、ある意味、
魂にとっては、どうでもよいことなのです。

カルマの法則というのも、
それは魂を磨くために働いている法則であり、
魂を磨くことにつながるようになっています。

魂の視点から考えるべきことは、自分の魂を
今生でどれだけ磨くか、ということです。

私たちは先祖供養や親孝行のために生まれたのではないし、
病気治しのために生まれたのでもありません。
ましてや結婚や金儲けのために生まれたのでもありません。

そういったものはすべて「媒介」でしかないのです。
それを通じて、「魂を磨くこと」が真の目的です。

今の自分がいかに魂を磨き、人生最期の日を迎えるか。
それが魂にとっての最重要事項なのです。

そのためには、過去のことや過ぎ去ったことに、
とらわれるのではなく、今と未来をすばらしくすることだけに
集中するほうが魂を上手に磨くことができます。

大切なのは今と未来ですが、未来というのは、
良き今の積み重ねで実現しますので、
もっとも重要なのは、今なのです。

宮本武蔵という剣術家は
「われ、ことにおいて後悔せず」

を心がけにして生きたそうですが、
ものごとに後悔をもたないという覚悟は、
今に全力集中するため必要です。

過去のことはすべて手放し、
すべては必然、必要、最善であったと
考えて見ましょう。

失敗や苦悩、愛する人との別れなども、
人間が大きく成長するために
役に立つものであり、無駄ということはないのです。