死を恐れる心とメンタルヘルス

うつ状態や、うつ病になると死を願ったり、死について
考えるようになることが増えます。

死ぬことを考えると怖くて眠れない。
そんな不安をかかえている人もいます。

中学生から高校生にかけて、多く見られますが、
あらゆる年齢層で死の不安にとりつかれる人は存在します。
死ぬことばかり考えていて、それを恐れるのです。

これは自殺願望とは違い、死を恐れているのです。
死への恐怖感というものです。
この悩みを解決するにはどんな方法があるでしょうか?

まずは、死とは何かについての学び(デス・エデュケーション)です。
死についての学びをしっかりと深めることです。
中高生でも、こういったテーマの本を読むとよいですね。

キュブラー・ロスの『死ぬ瞬間』シリーズ、
コリン・ウィルソンの『来世体験』などの著作、
立花隆の『臨死体験』などが良い教材になります。

拙著『前世療法 医師による心の癒し』も、
前世療法という視点から生と死を説いています。
ブライアン・ワイス博士の『未来世療法』などの著作もお勧めです。

前世療法は催眠療法の中での出来事を扱いますが、
生まれてきた意味や生きる目的について考えを深めてくれます。

このような死を解明し、その謎を解くための知識と情報を得なければ
死への不安が根本的に消えることはありません。
不安とは情報不足によって生じます。
つまり、知識不足がもたらすものなのです。

死についての知識と情報を得ていくと、不安は消えてしまいます。
つまり、それは死ぬことへの恐れがなくなるということです。
恐れとは無知から生まれます。

ほとんどの不安と恐れは、デス・エデュケーションの情報不足、
知識不足の産物です。

今のところ、学校も親もこうした知識を教えられないのです。
それゆえに死への不安に悩みに苦しむ中高生、大人が出てくるのです。
デス・エデュケーションの普及で、自殺者も減らせるのではないでしょうか。