夢や希望が湧かないときにどうすればいいか

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自分の思い描いたとおりに人生は展開する

夢や希望が湧かないときにどうすればいいか。「自分の思い描いたとおりに人生は展開する」という法則を理解して「幸せになる方法」がわかっても、夢や希望がないと進みようがありません。「何を思い描くか」「何を自分の幸せとするか」で人生は決まってしまいます。「立志発願」ができない状態の人は、最初は自分の心の創造活動に自信をもてるようにする必要があります。

潜在意識の観念と理想実現

あきらめの境地になるのは「できる」と思えないからです。「できる」と思えないゆえに、あきらめることで、自分を納得させているのです。もし、すぐに叶うことが約束されていれば、あれもしたいこれもしたいのが人の自然な姿です。すぐに叶わないどころか、自分には無理だと思い込むために意欲を失ってしまうのです。誰でも無限の可能性があり、それを確信すると、そのとおりの働きを潜在意識がしてくれるのですが、実際の事例を見聞しないとなかなか信じられないようです。

「学びて思わざるは暗し、思いて学ばざるは危うし」

論語という古典にこういう言葉があります。「学びて思わざるは暗し、思いて学ばざるは危うし」。知識があってもそれを自分の身にあてはめて応用しないなら、何も知らないのと変わらない。また、自分の経験だけに頼って勉強しないならば、独善に陥るので、危険な結果になる。という意味の言葉ですが、自分の無力感やあきらめがでるのは、自分の本当の可能性、「できる」ということを知らないからです。それはこれまでの人生で成功体験が少なかったり、失敗体験が多かったりしただけのことでしかなく、それ自体が一つの悪い思い込みです。悪い思い込みを、良い思い込みに変えると、潜在意識のもつ創造活動が始まり、人生を変える無限の力が発揮できるのです。では、どうやって思い込みを変えるかですが、成功者の人生物語を読むことです。

偉人伝から成功事例の実例を多数学ぶ

さまざまな偉人伝、あるいは、『自助論』(サミエル・スマイルズ)などの古典を読み、まず知識をつけて、自分の思いこみを変えましょう。本を読むのは、毎日寝る前の三十分をあてて、それだけは毎日やってみましょう。15分でもいいので、まずはそこから開始してください。夢や希望が湧かない人は、これまではジャンクフードのようなものを潜在意識に入れていただけです。これから高栄養なものを潜在意識に与えることで、人生は好転し、幸福感の多い、充実したものに変わります。自分の日常で触れるものを、できる限り、すばらしいものにしていく、すばらしいものを選んでいくことは、潜在意識を良い方向に育てることにつながります。すばらしい音楽、すばらしい映画、すばらしい本など、目や耳から入ってくるものを、できる限り、良質のものにしていくことが大切です。

読むもの、目にするものは潜在意識の栄養にも毒にもなる

子供に偉人伝をたくさん読ませることは、子供の人生を成功へと導きます。それは偉人伝を読むことによって、潜在意識の中に成功者のパターンが浸透するからなのです。子供に限らず、何歳になっても、このような読書というのは、潜在意識の栄養になります。有意義な読書を日々実践していると、夢と希望がどんどんわいてくるようになります。読書がどうしても苦手な人は、映画やドキュメント映像でも良いでしょう。偉人伝を扱った映画や動画を検索して、どんどん視聴していくことも良い方法です。偉人や成功者の講演を聞く機会があれば、積極的に参加することも良き方法といえます。

潜在意識の観念が理想実現を妨げている

ふだんの暮らしの中で、自分のことや人のことをあれこれ考えるときに、こんな単語を多く使っていませんか?汚い。許せない。腹が立つ。むかつく。失敗した。不愉快。理不尽。非常識。罪。愚か。馬鹿。無能。傲慢。罰。どうせダメ。無理。不幸だ~。お金がない。このような言葉を、思考の中で浮かべていると、それは潜在意識にすっと入り込みます。このような単語を自己暗示している限り、その暗示に縛られた不幸な人生から脱却できません。自分がインプットしたものが自分を縛ります。その言葉どおりの自分を生み出していくのです。

自分を幸せにするにはインプットするものを変えること

「ありがとう」「愛しています」「許します」「守られている」「どんどんよくなっている」「すべてはうまくいっている」「幸運」「感謝」「裕福」「ラッキー」「運が良い」「ごきげんよう」こういう言葉を毎日、何度も自分に言って聞かせることで、潜在意識が浄化されます。過去に自分が行った自己への呪縛をとく方法でもあります。「今、何かができない」ということは、今の段階を表現しているに過ぎません。悪でも罪でもなく、未熟なだけです。

進化向上のためこの世に生まれてきた

「できなかったことができるようになるため」に、私たちはこの世に生まれてきています。ですから、日に日に、少しずつでも成長をするのが私たちの魂の修業です。最初から自分を「無能」、「できない」と決定することで、進歩しない言い訳にしてしまえば、そこから始まるものは何もありません。それは、「怠り」を正当化しているようなものです。自分をさげすむことほど、最悪の行為はありません。それは、神様から授かった自己の無限の可能性にみずからフタをしまう行為です。自分を蔑み、罵ることはやめましょう。

罪悪感、無力感、自己卑下、これらはすべて、暗い想念

重い想念であり、冷たい想念です。死後の世界に行けば、暗く、重く、冷たい想念の人は地獄に近い世界にいきます。反対に、明るく、軽く、温かい想念の人は天国に近い世界にいきます。どうすれば、自分の心が明るくなるでしょうか。軽くなるでしょうか。温かくなるでしょうか。明るくなるには、夢と希望を持たねばなりません。幸せな未来を予期し、それを確信することです。楽天的で発展的な思考が明るい心です。明るくあるには感謝は不可欠です。感謝するのはまず、神仏にです。それから天地、父母、衆生(まわりの人々)です。

喜びと感謝の念が幸せを引き寄せる

自分が授かっているもの、得ているものを見つめ、それに感謝する、そこから前進が始まります。不足ばかりを観れば、そこに感謝ではなく不平不満、愚痴、泣き言が出てくるのです。それは、暗く、重たく、冷たい想念です。軽い心になるためには、どうすればいいでしょうか。それには、執着心をとりのぞくことです。言い換えれば、自分を不幸にする「こだわり」を捨てることです。ネガティブな何かにこだわって考えること、それが執着だと理解していいでしょう。できなかったこと、失敗したこと、不愉快な思い出、そういうものを手放さず、抱え込んで、こだわり、心がどんどん重くなっていくのです。

暗い心を捨て明るい心を持つ

きっぱりとそれを捨てれば、たちまち軽くなります。そのためには、ポジティブなものに目をむけ、そこに気持ちの中心をおいておくことです。それは夢と希望であり、感謝であるでしょう。温かい心になるにはどうすればいいのでしょうか。それには愛情を出すことです。愛情を出すというのは、認めてあげて、大事にしてあげて、許してあげて、慈しんであげるということです。それを他者と自分に行うのです。自分を愛していますか?もし、自分を愛しているなら、自分を認めてあげて、大事にしてあげて、慈しんであげることできるはずです。自分に対して、心無い言葉を投げかけるのはやめましょう。自分を愛さなければ、絶対に幸せになれません。小さな子供を育てるように自分を愛し、自分を許し、自分を認め、自分を育てるのです。

自分で自分の親となり自分の魂を育てる

小さな子供を育てるとき、子供の落ち度を指し示して責め立てるようなことをするでしょうか。そのような育て方は一種の幼児虐待であり、子供の潜在意識にネガティブなトラウマを作り出し、運命を歪ませてしまうことでしょう。「ありがとう」「どんどんよくなっています」と呪文のように自分に繰り返し、言い聞かせてあげることです。できなかったことを思い出すよりも、これから、どうなりたいかを考えて、そのことを心でつぶやけばいいのです。豊かになれる。適職につける。自分にあう仕事がみつかる。心が和むような友達ができる。理想の伴侶ができる。家内円満になる。健康になり薬も不要になる。そういったつぶやきを自分に言い聞かせることです。開運の足をひっぱり、飛躍を押さえつけているのは、実は自分の思考です。ですから、自分の思考をまっさきに変えましょう。