開運の法則~幸せになるには積善がいかに大切か

【質問】
世の中には良い者が早く死に、悪い者が生きながらえる例が多くあります。「川でおぼれている子供を助けようとして、亡くなった」というニュースは結構聞きます。もし、この人がおぼれている子供を見ても何とも思わない人であったら、死ぬこともなく今世で魂を磨く修行を続けられるのでしょうか?

【回答】
「良い者が早く死に、悪い者が生きながらえる例が多く」ということですが、この世では良い者だとしてもその人物が前世でも同じように善ばかりの人だったとは限りません。例えば、戦争が当たり前の時代に生きていたら、家族や領民を守るために敵と戦い、不本意であっても、多数の殺人を犯すことはありえます。その殺人のあがないがあれば、心根が善人でも早死にしたり、事故死したり、殺される形で早く死んで、あがないをすることになります。また、悪い者が生きながらえるというのは悪事を前世であまりしてない場合は、産まれる時点で天寿を授かっているのでこの世で悪事をしても、そこそこ生きる場合はありえます。それでも、時間差があるだけで、必ず、悪事のつぐないはしなければなりません。因果応報の法則が働いているからです。もちろんこの世であがなうことができず、死後の世界、そして来世でのつぐないとなる場合もあるのです。この時間差が、因果応報のわかりにくさでもあります。「川でおぼれている子供を助けようとして、亡くなった」のも同じです。その人はそのような形で自己犠牲で命を落とすことで前世での殺人などの罪をあがなっているかもしれないのです。この人がおぼれている子供を見捨てていたらどうなるでしょうか。多くは生まれる前に、「今回あなたはそういう死に方ですよ」と約束して生まれてくるのですが、その時になって、そこで怯んでしまって、行動できなかったら、その人は、まもなく病気など別の形ですぐ死にます。そして死後、霊界にいってから大いに悔やみます。そして、今度は、避けようのない死に方でつぐなう宿命を背負って生まれ変わる場合が多いです。

魂が美徳を会得するため因果応報の法則が存在する

ところで、最近、児童虐待や、通り魔事件や恐ろしい事件が増えています。これらの犯罪者のように、他者に思いやりがなく、平然と他者を不幸に突き落とすような人は、次に生まれ変わると、どうなるでしょうか。今度は自分が被害者側になり、同じ苦難に直面することになります。そして、人に無慈悲な仕打ちをすることが、いかに悪いことなのかを身をもって学ぶことになります。この世で人からの手助けや応援がない人、少ない人というのは例外なく、前世で人を見捨てたり、助けられるのに助けなかった人たちなのです。生まれ変わりを卒業して天国界に永住できる人は幾度もの生まれ変わりの中で積善を重ね、才能、人格、社会的実力などを磨き上げた人です。そのような素晴らしい人であっても、最期に、事故死したり、暗殺されたり、戦死したり、討ち死にすることもあります。それは前世を含めた過去のつぐないをかねているのです。悲惨な死によって、きれいさっぱり、あがないを完了して天国にあがっていくのです。大事なことは、積善を重ねることこそ、幸せになるための土台であるということです。少しでも人の相談にのってあげ、少しでも人の苦しみを緩和してあげ、少しでも人の難儀を救ってあげることです。引きこもらず社会に出て、少しでも世の中の生産活動に参画して社会の動きを助けることです。新聞配達でも、荷物の配送でも、何かを誰かに教えるのでも、それらすべては、積善につながる道です。家の前の道を掃除するだけでも積善です。お仕事でも家事でも家族の世話でも、すべて、積善につながる道なのです。運を良くして人生に喜びを増やしたいなら、積善をめんどうくさがっていてはいけないのです。積善から目を背けることは、結局、自分を不幸にし、人生をつまらないものにしていくのです。

積善が良き因果応報をもたらし幸せを引き寄せる

「魂の黄金法則」を実践するあなたの未来が悲惨な結末になることはありえません。必ず守られ、大難が小難となって救われます。未来の不運を回避して、幸せになるための方法が学べるということは、ものすごい幸運なことです。たとえこの世で一生懸命に生きて死んでも、生前、倫理的、宗教的、道徳的な考え方や生き方をまったく学ばなかったとしたら、どうなるでしょうか。もし、その人が地獄に行ってしまったらそこからなかなか出てこれないという事態になります。信仰心の芽や道義心の芽が生前に会得できている人は万一、地獄に落ちても自分で気がついて改心してはい上がってこれるのです。ところが多くの地獄の先祖霊達は、そういう学びが生前まったくなかったので、なぜ自分が地獄にいるのか理由がわからないし、どうすればいいのかもわからないので、数百年経ても、そこから向上して脱出することができないのです。これはたいへん恐ろしいことであり、また、悲しむべきことです。そういう地獄の先祖霊の影響が私たちのこの世の不運の六割~八割なのです。これが家の因縁というものです。地獄の祖霊を救える方法は、存在します。それが、トリニティ・ヒーリングなのです。