前世療法からみた結婚と離婚

魂の進化のため、さまざまな人生を経験するために人は生まれ変わりを繰り返しています。中には生涯独身をつらぬいて、あるテーマをまっとうする人生もあります。一方、夫婦となり、家庭を築き一家をなす人生もあります。その場合、夫婦として終生を添い遂げる場合と、離婚をする場合、離婚して再チャレンジし成功する場合、など、さまざまなパターンがあります。離婚をする夫婦というのは、ほとんどが、前世からの宿題解決のために今生で夫婦になった組み合わせです。

前世から受け継いだ課題

宿題とは、その相手と理解しあうことや許しあうことである場合と、お互いに支えあうことで相互のカルマを解消する場合とがあります。お互いに苦しめあう夫婦がいたとしたら、それは、ほんとうは理解しあうのが課題だったものと思って下さい。それができないまま、苦しめあう形になっているのです。その場合でも、結婚して一定の期間が過ぎると離婚してしまうことが多いです。今生では無理だったね、というわけです。そして、来世では今度は何度か親子に生まれ変わり、もっと濃密な関係でやりなおしすることになります。このような組み合わせでは、どちらか一方のカルマの解消が完了して、宿題を解き終えると、離婚してしまう場合が多いです。離婚したほうが、人生後半の時間をより有意義に魂を磨いて成長できるために、そのようなことがおこるのです。

離婚して幸せになるケース

そして、離婚した後、その人にとっての真の魂の伴侶というべき良縁のパートナーと再婚し、幸せな人生を送るケースもあります。また、離婚したあとは、再婚せず、1人で自由に生きる道を選択することで、本当にしたいことに取り組む人もいます。これはある程度はその時点でのその人の立志発願により運命が変化します。どちらになるかは、決定しているものではありません。このような仕組みがわかると、離婚はいけないことだと一方的に断罪することはまったく間違ったことであるとわかります。ロシアのように、二度三度離婚するのが当たり前という国もあります。子どもがいる場合など離婚で子どもに迷惑がかかると悩む人もいます。しかし、子どもから見れば、完全に気持ちが断ち切られている夫婦がいっしょに暮らす中に身をおくほうが、針のムシロです。離婚は残念だけれど、このような状態では仕方ないと、子どもはある程度の年齢になると理解しているものです。離婚後は、親がいっそうの愛情をそそいで、埋め合わせてあげることで、子どもはかえって自立し、立派な人間性を身につけることも多いのです。そうなるもならぬも、離婚した後、子供にどう接するかです。真心をこめてせいいっぱいしてあげれば通じるものです。

理想の伴侶と結ばれる方法

一方、結婚して終生添い遂げる組み合わせというのは、今生で協力して、家庭や家族を築くというテーマをもっているのです。多くの場合、前世からの良縁であるパートナーであり、いろいろあってもお互いへの信頼がなくなることは少ない夫婦です。この信頼は、魂の奥から発せられるものであり、こういう感覚がある夫婦は、添い遂げて幸せになれる組み合わせといえるでしょう。それがない夫婦は、神縁の伴侶とはいえないレベルです。これから結婚相手を探す人、再婚相手を探す人は、どのようにすれば、「神縁の伴侶」レベルの相手との出会いを授かることができるのでしょうか。それは、そのように立志発願をするのです。「神様、なにとぞ、私に神縁の伴侶を与えて下さい。終生、添い遂げられるパートナーを与えて下さい。価値観、人生観が一致し、信頼と愛で結ばれる伴侶と結婚できますように。」このように立志発願の祈りをしてください。そうすれば、そのレベルの相手がやってきます。もちろん細かく自分の理想像をこれに追加して祈って下さい。そうすることでそれに限りなく近い相手があなたのもとに引き寄せられます。50歳を過ぎてから再婚する事例も増えています。年齢にかかわらず、孤独感を感じる人は、「神縁の伴侶」が授かるように立志発願されることをおすすめします。