認知の歪みを改善する、受け取り方の修業

人生において、もっとも大切な極意の一つとして、「前向きに生きることをあきらめない」があります。いかなるときにも前向きであれ、と言われると、「つらいなあ」と感じる人も多いのではないでしょうか?確かに私達は、時に疲弊し、時に挫折しそうになるものです。思い通りに物事が展開しないことは人生では日常茶飯事です。

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セルフコーチングの大切さ

そのたびに、落ち込み、気力が低下し、やる気がなくなるのが、普通の人間なのかもしれません。しかし、人生を主体的に生きて幸せをつかもうとするなら、この姿勢では、一向に願いが叶いません。幸せになるためには、一時、落ち込んでも、すぐによみがえることを心がける必要があります。打たれ強くなるということがたいへん重要なのです。がくっと落ち込む出来事があって、しょんぼりしても、いつまでもそれを引きずることなく、自己回復の呪文を唱えることでよみがえることができます。

「なんとかなるなる」
「必ずよくなる」
「すべてはうまくいっている」

たとえ、一見、悪いように見えることがおきても、もっと大きな開運のための布石に過ぎないものかもしれません。このことを自覚する努力をし、自分に声をかけていく、セルフコーチングが大切です。自分が自分のコーチになって、自分を導くのです。難しい状況や難しい問題であればあるほど、あなたの魂は磨かれていっているのです。すべては砥石です。前向きになることをあきらめないことを、あらためて、自己確認しておきましょう。これは認知の歪みを自分で改善していることになります。

自分に言って聞かせることができる能力

歴史上の偉人伝は、勉強になります。多くの偉人達は、あきらめることなく、最後まで希望とともに生きました。孔子、諸葛孔明、楠木正成、上杉謙信、津田梅子、キュリー夫人、ナイチンゲール、マザーテレサ。彼らの人生は、常に、前を向いていました。志半ばで死んでいっても、前を向いていたからこそ、輝きと名を遺し、後世の人のお手本となったのです。前向きに倒れる生き方があなたにもできるかもしれません。逃げて死ぬのではなく、戦って死ぬことができるかもしれません。それが本当の意味での「生きる」ということではないでしょうか。

事実は一つでも受け取り方は二つ

車が事故にあってしまったとします。そのとき、事故にあったことを不運だと考えて、暗い気持ちになることもできます。しかし、事故にあったけれども幸い、命に別状はなかった。これは守られたからに相違ない。大難が小難にふりかえられた。神様お守りくださり、ありがとうございました。と、逆に感謝することもできます。事故という事実は一つでも、愚痴や不平不満というマイナス事項に受け取るのか、それとも、大難が小難ですんでよかったと、神仏の加護に感謝して、プラス事項に受け取るのか。この違いは、毎日のいろいろな出来事において、どんどん積み重ねられていきます。数年経過したとき、その人の人生は、マイナスが積み重なった人生か、プラスが積み重なった人生か、という差が出ています。最初はわずかな差です。しかし、そのわずかな差が積み重なって、ついには人生そのものを左右してしまいます。

受け取り方の微差が運命を変えていく

私達の日常ではいろいろな体験がおこります。事実は一つですが、それらをどう受け取るのかです。良き未来を引き寄せるためには、潜在意識の中には、肯定的価値、感謝、希望がなければなりません。日々の暮らしの中でそれを積み重ねる努力が大切です。すべて「受け取り方の修業」なのです。どんな物事にもプラスの側面とマイナスの側面があり、いかにして、物事からプラスの側面を見出すのか、いかにして、感謝の気持ちに変えていくかです。潜在意識に自分が入れた想念と同一の事物が、再び引き寄せられます。何を想念として抱くのか、想念の中身をいつも管理していく取り組みが大切になります。想念の自己管理です。すべて「受け取り方の修業」です。

傾聴からコーチングへ

臨床心理士によるカウンセリングを何年も続けているがいっこうに薬をやめることができないという患者さんは多いです。カウンセリングの内容を聞くと、ただ話を聞くだけの傾聴法を行っていることがほとんどです。傾聴法が効力を発揮するのは、癒しの初段階だけです。自分の思考と感情を整理して、言語化する段階では、非常に有効な方法です。しかし、物事に別の視点をもたせ、陰から陽に転じる転機を生み出すには、傾聴法だけでは、力不足となることが多いです。そういう方は一度、前世療法を体験してみることをおすすめします。開かなかった心の扉が開くと、あなたの本当のパワーが魂から出てきます。あなたを幸せにするエネルギーはあなたの中にあるのです