人を呪わば穴二つの意味とは?

誰かを強く恨んだり、妬んだり、殺そうと念じたり、強く悪意の想念を作り出していると、そのエネルギーは、相手へ飛んでいき、相手を病気にしたり事故にあわせたり、不運に陥れたりしてしまいます。つまり誰かに呪いをかけることは可能なことなのです。しかし、同時にその破壊的な意識のエネルギーは、返す刀で確実に自分を斬るので、誰かを呪うと自分も確実に破滅します。

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恨んだり、憎んだりするほど自滅し不幸になる仕組み

「人を呪わば穴二つ」といいますが、自分の出した破壊のエネルギーは、必ず自分に戻ってきます。そして、その時に自分のパワーが充実して強い時には、それは自分の家族、子供、赤ん坊、ペットなど周囲の大切な存在を破壊します。自分が強くてはね返すので、周囲に向かうのです。ペットを飼っている場合、ペットが突然死したり、妊娠している家族が流産や死産をしたりします。十年前、二十年前に出した他人への殺意のエネルギーが、後になって自分の人生の大事な時期に降りかかってくることもあるのです。それは人間には厄年などのライフサイクルがあり、盛運期と衰運期の波を繰り返しており、その弱くなった間隙をついて、やってくるのです。厄年の前後などに多くみられます。

他人から妬まれることも非常に注意を要する

呪いのほか、妬み、嫉妬、羨望などのエネルギーもまた、妬まれた人の幸福を破壊しようと動きます。仕事などで絶好調の時に、ふいに不運がおきることがありますが、これなどは、成功を妬む大勢の人々のネガティブエネルギーのなせる技です。これも自分が充実して強いときは家族やペットにむかってきます。一人一人の出す妬みの念がごく小さなものであっても、それがかけることの何千人、何万人となったとき、大きな破壊力を持つのです。自分が出したエネルギーは自分に戻ってくるのですが、その戻り方には自分に直接戻るものと、自分の愛する家族やペットにくるものがあります。自分を責め続けていると、自分のメンタルが不調に陥りますが、これも自分に戻っているケースです。

生霊を出したせいで大切な人に不幸が起こることも

一方、他人を責めたり憎んだり殺意をもったりする場合には、自分に直接戻らず、大切なものを傷つけることもあります。自分が誰かのつくりあげた幸福や成功を憎んだり妬んだりする場合には、このような戻り方になる場合もあります。潜在意識に入った想念(思考と感情)は現実化するのです。潜在意識の最大の特徴は自他の区別がないことです。たとえば、誰かを責めたり、憎んだりしているとき、潜在意識はその概念を、自分のこととして受け取ります。そのため、責めたり憎んだりする相手ではなく、自分自身の身の上に、不運や不幸を引き寄せてしまうのです。

自分と周囲を幸せにできるのは「大いなる許し」

つまり、人を呪わば穴二つとは、憎悪の念により自分にも不幸が引き寄せられるとの意味なのです。反対に誰かの幸せを心から祝福すると、その祝福した幸せと同じものが、自分にも引き寄せられます。正確には同類の別物が引き寄せられます。誰かの結婚を心から祝福すれば、自分にも幸せな結婚が。誰かの幸せな恋を心から祝福すれば、自分にも同様の恋愛が。ここで、ポイントは「心から」ということです。心から祝福するには、やはり、因果応報の法則を理解することが大切になります。

幸せや成功は前世での積善や今生での努力の結果

その人がなぜ、幸せなのか。それは過去において、人に愛をもって接し、人を幸せにしてきた徳分が自分に戻ってきているだけです。自分にも他人にも、愛をもって接し、肯定的な思考と感情で接してきたということの成果なのです。それがわかれば、あなたもそれができるようになります。どんなに大きな幸せでも、どれほどたくさんの幸せでも、夢と希望を持つことは自由です。そこに意識の焦点をあわせて、愛と感謝と許しの心で生きていくなら、潜在意識がやがて、それを引き寄せてくれるのです。自分や他人を非難したり、愚痴ったり、責めたりすることをやめましょう。特に家族や身内へのマイナス想念は、悪影響が大きいです。