人の精神エネルギーが及ぼす害

私の知人で商売で大きく成功している人がいました。その人は、仕事が絶頂の時期に、奥さんが妊娠して、はじめてのお子様ということで、たいへん喜んでおられ、いろいろな場所で、「もうすぐ生れるんだよ」と話しておられました。ところが、赤ちゃんは出産予定日の数日前に突然に亡くなっていたのです。お腹の中で。原因不明とのことでした。

人の妬みや恨みの念は知らぬまに不幸をもたらす

私もこの話をきいて大変心を痛めました。彼に対して、成功者への人の妬みの破壊の念のエネルギーの問題をもっと強く警告してあげるべきだと心が残りました。商売での大きな成功は周囲の同業者の強い妬みを産みます。一人ずつは小さくてもそれが何百人と集まれば、強い破壊力になるのです。その方は体力もあり充実した状態で日々を送っており、他人の生霊などはねかえすほどの気力でしたので、本人を攻撃できない生霊は、周囲の一番弱い物を攻めたのです。本人が大切にしているペットや赤ん坊がしばしば犠牲になります。生霊のもたらす悲劇は、しばしば見られる現象であり、突然の事故や病気の大きな霊的原因でもあるのです。生命力を断ち切り、不運をもたらす生霊は、順風満帆の人生を突如として襲います。

生霊は神仏の加護がなくては避けることができない

多くの人がその方の成功をねたみ、若くて美人の奥さんがいて、子宝にまで恵まれることを激しく嫉妬したのでしょう。かわいそうなことにお腹の中で産まれる寸前に原因不明の突然死をしていたのです。医師にも原因がまったくわからないとのことでした。こういう事例は枚挙にいとまなしです。そして、いくら気をつけていても、完全に防止するのは難しいです。もちろん、自慢しない、聞く人の気持ちを配慮して話す、「好事魔多し」の箴言を忘れず、油断しないなど、注意は必要です。人情の機微を理解し、無用な邪念を他者に抱かせないだけの謙虚さや礼節や丁寧さがあれば、ある程度は防ぐことができるものです。それでも飛んでくるものもあるのです。特に不特定多数からの生霊の場合、対応が難しいです。見破ることは生霊を跳ね返す第一歩です。正しい知識で理解し対処法を学ぶことです。もっともいけないことは無知ゆえに無防備となってしまうことです。無防備な状態を突然に攻撃されると、防ぐ間もなく、やられてしまうことになります。普段から神仏の加護のある生き方をしていくことがいかに大切なことであるか、この話は教えてくれるのです。