自分を変えることこそ心理療法

「がんばり教」信者は幸せになれない、ありのままでいい。がんばらない生き方でいい。あなたは変らなくていい。こんな耳にやさしいメッセージがスピリチュアルカウンセラーなどの本やブログにはありふれています。しかし、人間は何のために生まれてきたのでしょうか。向上することや進歩することは大事ではないのでしょうか。

人間にとって「向上心」ほど大切なものはない

前世療法からわかることは、人は進化するために生まれ変わっているということです。進化するための原動力が向上心です。向上心は、人間がこの世に生まれてきた目的であり、本質であろうかと思います。人物であれ、コミュニティであれ、組織であれ、向上心を失ったとき、発展や繁栄の道から外れます。向上心があれば、今の現状を少しでも改善したり、改革しようとします。そこから、繁栄や幸福の糸口があらわれてきます。逆に向上心がなければ、次第に停滞し、衰退します。国民が向上心をなくした国は、やがては衰退していくのです。もちろん、向上心とは、単純に豊かになるとか富を増やすということを意味するものではありません。向上心とは内的な悟りや達観を深め、人間性を育てることも含まれます。むしろ、そちらのほうを中心に考えるべきかと思います。内的な向上があれば、それが自然に外的な発展や進化にも現象化していきます。内的な充実をこそ、まず目指すべきであり、その後についてくるのが現実的な変化です。

目標を持とうとするときに向上心は湧いてくる

しかし、具体的な目標や志を定めておかないと、内的な充実を目指すための、方向性が定まりません。例えば、収入を増やしたい人がいたとします。具体的に月収をいくらまで増やしたいという目標があってこそ、それを目指して、今、やるべきことが明らかになります。そのとき、やるべきことをやりぬくための、心のコントロールや、意識の方向性が定まるといえるのです。こうやって昇っていくとき、たえず反省を忘れず、傲慢や油断など、慢心した気持ちがないか、謙虚にひるがえることを忘れてはなりません。慢心した気持ちというのは、その本質は「怠り」なのです。本当の「向上心」には上限がありません。どこまでも限りなく、心を磨き、人間性を高め、それを世に表現していくのが本当ではないでしょうか。向上心のないところに、人生の喜びや幸福感といったものも生まれないといえるでしょう。生まれ変わりについて理解を深めるほどにこのような結論にならざるを得ません。

個性を認めることと人間力を高めることは別問題

人は誰でも個性があります。生まれ持った特性があります。その個性をありのまま認め、自分を愛することはとても大切です。個性を認め、個性を伸ばし、長所進展の努力をすることは大切な魂の錬磨です。その意味での「ありのままを認める」というのであれば納得できますが、人格涵養や人間的成長につながる努力を否定するかのような「ありのまま論」「がんばり教の否定」は、人々に誤解を与えて、生まれてきたテーマを果たすことを邪魔する間違った教えにもなりかねません。がんばることがすべて悪いかのような誤解を与える言説に惑わされることなく、自分を幸せにするための良いがんばりを積極的に実践し、向上心の輝きを増していくことが、結果的にあなたの人生に多くの喜びや満足をもたらすことになるでしょう。人はすべて魂を磨くために生まれてきているのですから、向上心こそが人間にとってもっとも大切な宝物の一つであるといえるのです。

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