前世療法~神仏の目から見た正しい金運の在り方とは?

神霊的な角度、随神(かんながら)の道、霊性向上の道、神と人が合一していく道、というような神様という尺度を第一とする、ものの見方が普遍的信仰心です。「神第一主義」とも呼べるこのあり方は古くは『禁秘抄』(禁秘抄(きんぴしょう)は第84代順徳天皇が記した有職故実の書)の中にも教え諭されています。

目次

仮想通貨やFXにひそむ運勢学的に危険な落とし穴

前世療法を含めて、その観点から、金運あるいは、仮想通貨やFXや株などのマネーゲームをどうとらえるかというお話です。神様というのは、「あぶく銭」をもっとも嫌います。神仏の御心に合致している金運、財徳というのは、人が精進努力をして世のため人のために貢献する生産活動や文化活動をした結果、その報酬として、得られる対価としてのお金です。つまり神様というご存在は実業を尊び、虚業を嫌います。仮想通貨や、投機的な株や、FXは、神様がもっとも嫌うものであり、宝くじを当てたいとか、競馬で儲けたい、パチンコで儲けたいというギャンブルと基本的には同じもの、つまり「あぶく銭」です。

世に益する行為なしに大金を得るのは前世の貯金おろし

人様が喜び幸せになることを自分がして、その報酬を受け取る金運なら、いくら富栄えても神の道に合致しています。しかし、株やFXは、誰かが助かったり、幸せになったりしないのに、自分にお金が入ってくるシステムです。その場合、得たお金というのは、宝くじに当たったのと同じで、自分の前世の徳分である「貯金」を下ろしているだけです。そのため自分の徳分が全部なくなると、いずれは、まったく儲からない状態になり、それを通り越して、さらに儲けていこうとすると徳分ゼロの状態になり寿命が切れます。つまり、大病や事故死などでその人はあの世に召還されます。仮想通貨や、株やFXで、「運よく」儲けることは、この意味できわめてリスクのあることなのです。

世に益する実業の不労所得なら問題なし

不労所得を得たいのであれば、賃貸や駐車場経営などの大家さんの仕事のほうが無難です。これなら、土地などを人様にお貸しして、お役に立つことで対価を得ているからです。人様に物資や情報や便利さや健康や安心などを提供して、その報酬として富み栄える道こそが生産活動であり、神仏の御心に叶う道なのです。それをふまえると、株などの場合、正しいやり方もあることがわかります。それはどのようなものか。まず、自分が応援したい優良な企業を決める、そして、その株を購入して、資金を企業に提供して企業を発展させるのです。たとえば、自分が、ある出版社のことを応援したいとします。その出版社が非常に優良な書籍を出版している有益な企業ゆえ、応援したいなどの場合です。あなたが株を買うことで、その企業が発展するので、その企業を助けるという善徳を積んでいることになります。そして、実際にその会社が利益を出すと、配当金がもらえるので、自分にも報酬がやってくることになります。

神仏は人が世に益する働きをした分だけ財徳を授ける

そして、そのようにして保有していた株を、緊急時、資金が急に必要な何かが起こったときに売ることで、まとまったお金が得られて、自分も助けられるということにもなるのです。このような自然な流れがあれば、それは神仏に賞賛される方法です。あくまでも、善良な企業を見出して、国民、庶民の立場で、その会社を応援したいという素朴な慈善の気持ちがあって、そこから、自然に配当金を得たり、臨時的に売ることで、資金を得て救われたりする、その流れが正しいのです。もし、株をやって、ただ儲けたいという心底であれば、その企業が社会に有益なものかどうかなど一切関係なく、それどころか、有害な企業にさえ出資してしまうことにもなるでしょう。そして、株を売ったり買ったりすることに心を奪われ、社会に有益な企業を支援し、世の中を改善したいという本来のこの仕組みの善用の仕方から大きく離れてしまいます。それはまさにマネーゲームであり、パチンコや競馬とそれほど変わるものではありません。そこには、徳を積むとか世のため人のためという視点はありません。

魔界のおぞましき金運に溺れると死後の世界であがなうことに

あぶく銭や棚ぼた式のお金は、いわば、魔王のつかさどる魔界の金運であり、その世界にはまりすぎると死後、金銭がらみの地獄界に落ちる、ということにもなりかねないのです。「引き寄せの法則」をかじった人が、しばしば「宝くじ一等当選を引き寄せる」と言ってたりしますが、何の努力も社会貢献もなく大金が入手できる「引き寄せ」は危険です。宝くじに当たるとは、本人の前世の徳分がお金に変換されたのであり、いわば前世の貯金を下ろしただけです。運として蓄えられた状態からお金に変換された結果、当選から運が下降して不幸になることもありえるのです。何の苦労もなく棚ボタで得るというのは恐ろしいことなのです。もし、株を勉強するなら、自分がお金を儲けるために株をする、という発想を捨てることが大切です。世の中をよくするために優良企業を応援する、そのために株をするのが正道です。儲かるとしたら、それはあくまでも結果的にです。これができないのであれば、株やFXは有害なものでしかありません。神仏の道を追求しようという人間がするものではありません。

身内にお金のトラブルが多い人は財徳に乏しいのでマネーゲームは危険

もし、ご兄弟や家族で仮想通夜やFXや株をして損をしている人が多いなら、お金にまつわる先祖の因縁があり、それに操られている可能性もあります。生前、お金で他者を苦しめるような生き方をしたため、金、金、金という金の亡者の地獄界に落ちている先祖がいるということです。その場合は、マネーゲームをやればやるほど、財を失うことになるでしょう。むしろ、きっぱりマネーゲームをやめて、実業で収益をあげることが因縁を断ち切る道です。神様が好まれる道は、精進努力をしたり社会貢献したりした、その努力に相応して授かる金運を得ていく道です。その結果得たお金で、社会貢献のために優良な会社の株を支援のつもりで買うというのが正道なのです。