催眠療法(ヒプノセラピー)で結果が早く出る理由

カウンセリングに比べて、効果が早く出るといわれる催眠療法ですが、臨床経験と医学知識を兼ね備えた医師による催眠療法を受けられる施設は全国でもほとんどありません。

催眠療法に関する国家資格は存在しない

催眠療法のことをヒプノセラピーとも呼ぶということさえ、知らない一般の医師もまだまだ多いのです。日本催眠医学心理学会や日本催眠学会など医師が多く所属する学術団体もあり、わずかながらも、催眠療法に取り組む医師が出てきています。ヒプノセラピーというと、アロマセラピーやフットセラピーと同じようなものと勘違いされてしまうこともあるほど、まだまだヒプノセラピー(催眠療法)は知られていません。そして、国が規制していないという問題があります。医師や看護師のような国家資格とは違い、まったくの素人でも勝手に「催眠療法士」をなのることができます。

医療系の国家資格を持たぬヒプノセラピストの問題点

医師や看護師であれば、医師国家試験、看護師国家試験に合格したものでないと、医師、あるいは看護師と名乗れません。医師免許、看護師免許を持たぬ者はこの名称を使用できません。このような法律の規制がないため、技量や知識に乏しい、いい加減なセラピストでも容易に開業できるのです。これが今のヒプノセラピーの業界を混乱させている一因でもあります。人の健康に関与する催眠療法は、医師や看護師のような国家資格により規制されないと危険です。抗がん剤を使った点滴療法は医師にしかできないように、催眠療法も、医師あるいは看護師にしかできないような方向性が今後、必要になってくることでしょう。実際に、中途半端なセラピーで返って悪くなった患者さんが当施設にこられることも多いのです。