催眠療法は心のトラウマを癒す心理療法

【質問】

メンタルクリニックに、2年間通院していますがなかなか改善しません。夫のDVにて離婚しました。その後は、職場の上司の罵声など男性の声が恐怖感を呼び覚まし、男性不信が、ひどくなってきています。元夫の暴力行為がフラッシュバックして苦しんでいます。

【回答】

催眠療法は治癒への突破口を開く

メンタルクリニックに二年間通院し、いまだ改善していないのであれば、催眠療法をおすすめします。催眠療法という心理療法は、心のトラウマを癒すセラピーです。ヒプノセラピーともいいます。催眠状態に誘導した意識の中で、心のトラウマを癒して、心身の不調の根本原因を解決します。メンタルクリニックに通っている場合、特に医師による催眠療法が安全です。元夫のDVがトラウマになっているようですが、幼児期に父親の暴力やご両親との関係に葛藤などはなかったでしょうか?両親との葛藤は配偶者との葛藤へと継承され、さらには親子関係へとつながります。幼児期の意識であるインナーチャイルドが傷ついていると、それが成長してからの恋愛や夫婦関係をゆがめてしまいます。この心のトラウマを癒すのが催眠療法なのです。

精神科や心療内科に一生通い続ける必要はない

医療機関が処方する薬はすべて対症療法の薬であり、根本的に心の苦しみを治すものではありません。脳の反応に干渉し、いわば、問題への反応を麻痺させているにすぎません。緊急避難的に、こうした精神科の薬が必要な時期はもちろんありますが、多くの場合、それを一生涯、飲み続ける必要はないのです。ところが、実際に、メンタルクリニックなどでは、患者に、延々と内服薬を処方し続けているのが実情です。医師のほうから、「もう薬をやめていいですよ」とはなかなか言ってくれないのです。そして、実際の心の苦しみそのものは、ほとんど解決せず、人生上の問題のほうもそのままというケースがほとんどです。これは現在の精神科医療の抱える大きな問題です。まさに薬漬け医療ということです。催眠療法はこうした行き詰まりを打開し、問題の根本解決をめざす心理療法なのです。