潜在意識の働きと金運や豊かさの正体

「私は年収一千万円稼ぐことができる人間だ」というセルフイメージを持っている人は、年収七百万円ぐらいは、必ず稼げるようになります。「私は年収一億円稼げる」とのセルフイメージなら、七千万ぐらい稼げるのです。自分がセルフイメージとしてもっている七割ぐらいまでは簡単に実現してしまうのです。それが潜在意識のおそるべきパワーであり、誰にでも備わっている本来の人間としての能力でもあります。

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潜在意識の内容と豊かさが相関している

「私には年収300万円ぐらいしか無理だな」と思っている人はそれ以下の収入しか稼げません。今は便宜上、数字で示しましたが、多くの場合は、漠然とした生活レベルで、セルフイメージができあがっています。日本に貧困層が増加している理由は、潜在意識と金運の関係を知らない人が増えているからです。昔は、「石の上にも三年」「初志貫徹」「千里の道も一歩から」「断じて行えば鬼神もこれを避ける」「稼ぐに追いつく貧乏なし」といった箴言がよく知られ、また、信じられていました。民衆は素直に信じて、努力を重ね、それが日本人の勤勉さの根源となりました。ところが戦後民主主義教育は、個人の努力よりもいかに社会の福祉を奪い取るかに意識がむく人間を育てる弊害を生みました。社会の福祉を受け取るには「私は持たざる者なんだ」と主張するしかありませんので、これは潜在意識の中に「自分は貧乏なんだ」とマイナス暗示をどんどん入れ込んでいくのと同じ行為となります。そのため、ますます貧乏になり、困窮していく悪循環を生むのです。

集合意識は国の経済にも影響している

人の集合意識が集団を動かしますので、国民の集合意識が国の政治、経済政策にも反映します。その結果、国はますます経済政策を誤り、その失政でますます景気が悪化して、国民がいっそう貧乏になる悪循環を生みます。この流れを変えるには、国民一人一人が「私は豊かな富を持つ人なんだ」「私は豊かな暮らしができる」「私はお金持ちになれる」という信念を持ち、潜在意識のパワーを正しく活用して、自助努力によって裕福になっていく必要があるのです。そうすれば、国の政治も次第に景気回復させるものに変わっていきます。

「創造と破壊」臆病で自虐的な自分からの脱出法

さまざまな神話を調べていると、どこにでも、「創造と破壊」を司る神様が出てきます。エジプト神話では、オシリス神。日本神話では、スサノオノミコト。インド神話ではシヴァ神。こういう神様の働きというのは、すばらしいものを創造する前に、必ず、既存のものを破壊していくのです。破壊する部分だけを見ると、「荒ぶる神」という印象になります。しかし、古い家を壊さないと、新しい家が建てられないのであって、ほんとうにすばらしいものを生み出す時には、既存の何かをある程度、壊さないといけないのです。進歩、進化、向上の前提として、この破壊という要素が必ずあるのです。いわば創造的破壊です。破壊は、時には、過酷な出来事で現れることもあります。これまでに積み上げたものを手放すことになることもあるかもしれません。あるいは社会的な地位や名誉が剥奪されたり、あるいは職業を変えることになり、これまでのすべてを失ったり、大切な人との関係が、その形を変えたりもするでしょう。こうした試練があったとき、因果応報の仕組みや神様を知らない人は、ただただ運命に打たれ、その苦難を呪い、そのまま悪い方向に流されてしまうこともあるかもしれません。

新しきものを生み出すため古きものを手放す

しかし、因果応報の仕組みや神様の働きを理解し、創造と破壊の意味を理解する人は、このような試練の中にも光明を見出すのです。破壊の後には、必ず、創造が現れます。破壊の苦しみを乗り越え、創造の喜びを手にするために、常に、明るく前向きな心を保ち、どこまでも進歩、発展、向上していく気概をもって、日々の課題に直面することが大切です。すべては、尊い神の試練であり、魂を磨いて頂いたのであり、神の試しであったのだと、感謝で受け取るようにするのです。この心構えを忘れなければ、破壊の傷跡が大きければ大きいほど、それを乗り越えた先に、豊潤で甘美な本当の幸せというものに、必ずめぐり合うことでしょう。これまでの自分の習慣や同じことの繰り返しは、自分にとってストレスがなく、快適なことなので、なかなかそこから脱出しようとしないのが人間です。しかし、同じ場所にい続けている限り、大きな進化や脱皮はできず、人生の次元があがることもありません。人生の次元を大きく上げて、大きな喜びや豊かさを手に入れてこそ、人生の醍醐味を知るのです。そのためには、古きを手放す勇気が必要です。新しき世界に飛び込む勇気が必要です。勇気を出さず、臆病で自虐的な自分でいる限りは、理想実現も遠のくばかりなのです。