人はなぜ生きなければならないのでしょうか?

【質問】
人はなぜ生きなければならないのでしょうか?自殺をすると必ずそれが悪いことのように捉えられます。生きる自由があるなら、理由にもよりますが死ぬ自由があっても良いと思います。人が生きる意味とはいったいなんでしょうか?

【回答】

目次

なぜ、生きなければならないのか

なぜ、自殺はよくないのか、これについては「前世療法での事例」が一つの回答です。前世療法とは催眠療法の一種です。催眠療法とは催眠状態での記憶をさかのぼり、トラウマを解決する心理療法です。催眠状態で記憶をさかのぼると、自分が母親のお腹にいた時の記憶さえ思い出すことができます。お腹の中で聞いた母の言葉をも思い出します。幼児期に形成されたトラウマを癒すことで、うつや神経症に効果を発揮するヒプノセラピー(催眠療法)ですが、記憶は、胎児の記憶よりさらにさかのぼることも可能です。信じる信じないにかかわらず、催眠誘導すれば、この前世の記憶はよみがえってきます。そして前世の物語を催眠状態の中で体験することでトラウマが癒されていきます。このセラピーの先駆者は米国の精神科医ブライアン・ワイス博士ですが、前世を信じないアメリカ人を相手に催眠療法で多数、前世記憶を体験させているのです。もちろん催眠状態での記憶の実在証明は難しいですが、その物語の内容に治癒機転を引き出す鍵があります。

前世療法からわかる自殺の末路

自殺の話に戻りますが、自殺した前世を思いだすと、死後の魂の存在となった後、多くの事例で、暗い冷たい世界に魂はおもむき、激しい後悔と、自殺せずに生き抜くべきだったという改心を心から実感するケースが多いです。この疑似体験の結果、自殺したいという思いは消滅してしまいます。自殺すれば死後、たいへん後悔し苦しむことになると実感するためです。自殺により何も問題は解決せず、死後世界でも苦しむとわかるのです。死後世界など実在しないと思うからこそ、自殺をするのですが、催眠療法の世界では、魂の世界をリアルに体験してしまうので、それが存在しないとは思えない気持ちに誰でもなってしまいます。その結果、自殺を思いとどまることになるのです。この催眠療法で体験される世界は驚くほど、共通しています。こうした世界の実在云々はここでは問題ではなく、体験した人がたどる心理の動きが、こうなっているということです。仮にすべてが潜在意識の作り出す幻想だとしても、潜在意識は「自殺をするな、生き抜け」と本人に呼びかけているのです。自殺は決して問題の解決にも回避にもならないということを多くの人々にわかって頂くためにも、このことは書き続けていきたいと思います。

自己暗示~根拠のない思い込みの怖さ

うつ病もパニック障害も、不安神経症などのメンタルの不調も本当の原因は、心の苦しみや葛藤が、自分にとって処理できないレベルまできているのをカラダが症状というメッセージで教えてくれているのです。薬でなおった人も話を良く効くと、病気をきっかけに、考え方を変えたり、環境を変えたり、自分を変える努力をしているのです。それで治っていて再発もないのです。薬は一時避難でしかないのです。大切なのは、「ものの受け止め方の癖を改善する」「心のトラウマを癒して、自然治癒力を取り戻す」まずは、なんでも無理だと思うクセから変えていきましょう。口癖を変えるところからやってみましょう。『どうせ』『無理』『できない』と口にすると、それが自己暗示になり、そのとおりになるのです。患者さんにこのような話をすると、次のように反論されることがあります。「いつも前向きでいないといけないとか恨んではいけないと、自分を追い詰め過ぎるのも良くないと思う。時には、愚痴ったり泣いたり、恨んだりというマイナス感情を、気持ちのまま自然に吐き出さないと、余計に自分を苦しめます」というのです。

愚痴吐き中毒者は幸せになることができない

このような受け止め方をされる方は、「~してはいけない」というように禁止されているように感じる心の状態が、そもそも、トラウマによって無意識のうちに暗示され、作り出された状態なのだと気がついていません。悪い暗示が解除されると自然にプラス思考ができるようになります。なかなか改善しない人は、悪い感情でいることが普通になり、習慣化し、そこから脱出できていないのです。ぬるま湯につかっていると、なかなかそこから出て来れないのと同じです。責任を自分以外におしつけると楽なのです。マイナスの感情を「時に」吐き出すのと、毎日毎日、愚痴や不平不満、悪口、自分へのダメだしを日に何度もしている状態はまったく違うものです。それがわかっていないことで、どんどん悪くなり、治らない悪循環に陥っているのです。ではどうすれば、自分の思考と感情を変えていけるのでしょうか。そのためには、潜在意識と心の働きを理解することが先決です。