ミルトン・エリクソンの催眠誘導

テレビ番組「奇跡体験アビリバボー」で前世療法が特集されたことがあります。前世療法とは催眠療法の一種です。前世療法という言葉を世界中に普及させたのが、精神科医ブライアン・ワイス博士です。30年以上前にワイス博士の第一作が出版されると、全世界で翻訳出版されました。

催眠療法は医師から受ける

ワイス博士の著書「前世療法2」には催眠療法は医師から受けるほうが良いと明記されています。催眠療法(ヒプノセラピー)は1958年にアメリカ医師会により有効な治療法として承認されています。精神科医であるミルトン・エリクソン博士の功績によるものです。エリクソンの医療催眠の研究と、さまざまな治療成果の集積が、今日の催眠療法の基礎となりました。

NLP(神経言語プログラミング)

NLPは、エリクソン博士などの催眠療法がもとになっているカウンセリングです。前世療法は、25年以上前にアメリカの精神科医、ブライアン・ワイス博士によって世界中に知られるようになりました。催眠状態になると過去の記憶が鮮明に思い出されます。幼児期のトラウマを癒やす幼児退行はそれまでの催眠療法の一つの手法でした。過去への退行を前世の領域にまでさかのぼらせたのが、前世療法(過去世療法)です。どこどこのセラピストでヒプノセラピーを受けたがトランス状態に入れなかったという相談をよく受けます。トランス状態に入れないことは、もちろんあります。緊張がひどい、恐怖感がある、トランスに入ることへの怖れと不安などです。しかし、それを解きほぐし、クライアントとの信頼関係を構築していくのが、本当のヒプノセラピストの技術です。それは催眠マニュアルだけでは身につくものではありません。実地研修、臨床経験がものをいいます。

医療の臨床がわからないセラピストは危険

特に、医師や看護師などの医療従事者がすぐれた催眠療法家たりえるのは、この臨床経験が大きいのです。ミルトン・エリクソン博士も、ブライアン・ワイス博士も精神科医つまり医者です。現代の医療催眠の基礎はほとんどエリクソン一代の業績です。これを知らない催眠療法士は論外です。エリクソンを知らないと「臨機応変」ということができないでしょう。