パーソナリティ障害と前世療法

前世療法は、催眠療法の中でも特殊なもので前世やそのまた前世から、今生まで続いている因果のつながりを把握することを行います。今生自分が生まれてきた真の目的、つまり、魂のテーマに気づくためのものです。誰でも、生まれてくるにあたり今生でのテーマをもっています。役割や使命や、追求したいことや、やりとげたいことを持っています。

生まれてきた目的を悟れないと遠回りの人生に

ところが、それが自覚できないまま、ぐるぐると遠回りの人生を歩んでいる人も多いのです。本来の方向性とずれると、その分だけ、よけいな苦しみも増えます。前世療法で自分の進むべき方向性がわかると、迷いもなくなり、目前のするべきことにまっすぐに取り組めるようになります。気になる人との前世での縁を知ると、今回、その人となぜ出会えたのか、そして、何をその人に対して自分がなすべきなのかがわかります。このような方法により、悩みを解決していくのが前世療法です。前世療法は占いのように誰かに聞くのではなく、自分で答えを取り出す作業です。パーソナリティ障害は、10代から成人前後までに次第に傾向が出てくる人格の偏りで、青年期以降、ある時期からその偏りが強まってきます。

境界性パーソナリティ障害とは

境界性パーソナリティ障害の場合などは、それまでごく普通だったのに、急激に不安定になり、自傷行為や自殺企図を繰り返すケースもあります。「見捨てられ不安」がもともと心にあり、それまでバランスを保っていたが、幼い頃の古傷を再現するような出来事をきっかけに、突然不安定になることもあります。人格障害(パーソナリティ障害)は、どのように物事を受け止めるか、つまり認知の偏りがあります。また、感情にも偏りがあります。そして対人関係で支障をきたし、衝動性がコントロールしがたくなります。このことで生活や仕事がうまくいかない状態があると、人格障害だと診断されるのです。多くは10代からみられ、遅くとも20代前半にはパーソナリティ障害としての傾向が始まっています。20代後半以降に性格が変わったように感じる場合は、他の原因のことが多いです。

十人に一人はなんらかのパーソナリティ障害の傾向を持つ

アメリカでは10人に一人が人格障害だとされ、日本でも自殺しようとした人の60パーセントがそうだったといわれています。前世療法をこの人格障害に対して行うと、その前世体験や魂のガイドの体験も、現状の人格の歪みの影響を受けて、興味深いものが出てくることが多いです。憑霊現象や同時通訳式の霊媒現象も多くみられます。前世霊との交流をおこすのもこのタイプです。そして、多くの場合、前世療法の効果も限定したものになってしまいます。強い被害者意識を持つ人が多くて、どうしても人を許せない傾向があり、医師やカウンセラーとのやりとりにおいても、この他責傾向が顕著になります。この結果、治療者との人間関係も破綻してしまうケースが多いのです。この被害者意識、他責傾向は、認知行動療法などで根気よく、その偏りを修正しなければならないのです。